SPRINGイベント<2026年1月28日(水)開催>【モノ売りの限界を突破する】製造業のサービス進化戦略公開日:2025.11.11

パナソニックが挑む "家事"の意味を変革する「カジ育」サービスモデル

どのようにして、「モノ売りビジネス」の限界を超えるか?

 パナソニックは今、IoT家電(インターネットに繋がった家電)を拡充し、遠隔操作や情報提供に留まらないサービス開発に乗り出しています。調理家電と連動して、対話型AIが毎日の料理をサポートする「ビストロアシスタント」。くらしの予定や天気予報、家電の動作状況、家族への声かけなどを、もう一人の家族のように音声で話しかけてくれる「音声プッシュ通知」を搭載したテレビなど。創業以来100年間のモノづくりで蓄積したノウハウとデータをもって、パナソニックにしかできないサービスへの挑戦が始まっています。

 家電事業で100年以上の歴史を持つパナソニックでは、製品販売の後は修理や買い替えまでの十数年もの間、顧客接点に「空白期間」が生じてしまうという深刻な課題に直面していました。この「モノ売り」の限界を打破するためにパナソニックがどのような「進化の設計図」を描いているのか、その具体的な戦略と実践を紐解きます。

 そのカギを握るのが、家事を通して家族の関係性を育む「カジ育」です。パナソニックは、「家事=重労働」からの解放を目指して、家電製品を製造・販売してきました。この家電を単なる「家事代行の道具」から、サービスのプラットフォームと捉え直し、家事を「くらしの楽しみごと」へと転換することを目指すのが「カジ育」です。

 多くの業界では、機能(スペック)では他社との差を付けにくくなりました。しかし価格競争に陥れば、事業の疲弊を招きます。いまやサービスで事業を伸ばす時代になり、製造業であっても、サービス事業に取り組む企業が増えています。しかし「サービスに注力したいが、何から始めてよいか分からない」、「サービス事業を強化しているため、参考になる事例を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。また、サービス業の中でも、「目に見えないサービスの価値を高めることで事業成長を実現する方法論を知りたい」という方も多いでしょう。

 本セミナーでは、このパナソニックの挑戦について、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 常務の今村佳世氏にお話を伺います。また、この取り組みに関わってきたサービスサイエンティストの松井拓己氏からも、サービスの本質論と実践フレームを交えながら、異業種にも応用可能な実践的ヒントを解説いただきます。

対象聴講者

本セミナーは、以下のような課題や目標を持つビジネスパーソンを対象としています。
(※業種・役職・経験を問わずご参加いただけます)

● 製造業のサービス化を推進したいが、どのように取り組んだら良いか分からない。
● 「モノからコトへ」を掲げながらも、具体的なコトやサービスの設計図が描けていない。
● クレームや故障に対応する「失点撲滅型CS」に限界を感じ、「付加価値型CS」へとステージアップして事業成果を生みたい。
● サービスの価値向上やサービス事業の成長を、属人的ではなく組織的に再現し、強化したい。

日時

2026年1月28日(水)15:00~17:00

会場

ビジョンセンター赤坂(永田町) (東京都千代田区永田町1-11-28 合人社東京永田町ビル)

参加費

無料

定員

定員50名

講師

今村 佳世 氏(パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 常務)

(略歴)
松下電工株式会社(現・パナソニック株式会社EW社)の研究所に入社。
AIやVR(バーチャルリアリティ)を使った顧客の意思決定の研究からスタートし、工学博士を取得。
その後、IT、経理、M&A、事業経営、マーケティング部門での責任者等の多職種での経験を経て、2021年くらしアプライアンス社の常務に就任。役員として、3年間のDX担当の後、現在は食関連の新サービス事業および、家電サブスクnoiful事業担当ならびに、CX担当・CS担当としてビジネス変革を推進。

松井 拓己 氏 (サービスサイエンティスト)

(略歴)
サービスサイエンティスト(サービス改革の専門家)として、業種を問わず様々な企業を支援。国・自治体の外部委員・アドバイザー、日本サービス大賞の選考委員、東京工業大学サービスイノベーションコース非常勤講師、サービス学会理事、サービス研究会コーディネーター、学奨財団顧問、企業の社外取締役、なども務める。業種を越えたサービス改革の専門家としてメディア取材を受けるなど、さまざまな方面で活動。
岐阜県出身。株式会社ブリヂストンで事業開発プロジェクトリーダー、ワクコンサルティング株式会社(平均年齢62歳170人)の副社長およびサービス改革チームリーダーに従事した後、現職。
サービスの本質論を様々な事業で役立てられるよう、サービス産業生産性協議会にてコラム「CS向上を科学する」を2014年から連載中。
代表書籍に「事前期待:顧客価値の再現性と進化の設計図」、「価値共創のサービスイノベーション実践論」、及び日本サービス大賞の受賞事例を紐解いたシリーズ「日本の優れたサービス」がある。

セミナーの特徴

  • 300社以上が導入!あらゆる業界で活用される「サービスとCSの本質論と実践手法」のエッセンスを学ぶことができる
  • 「サービスモデル」による事業変革に挑戦する企業事例を経営幹部から聞くことができる
  • サービス産業生産性協議会のネットワーク※に入るためのきっかけになる

※サービス産業生産性協議会は法人会員制度があります。法人会員限定のイベントでは、本セミナーの専門家や異業種の企業と交流し、学び合い、研究するための場が豊富にあります。

タイムスケジュール

主催者あいさつ 10分

【理論編】サービスの本質を科学する 30分

  講師:松井氏

【実践編】パナソニックが挑む「モノ売りの限界」を突破するサービス進化戦略(仮) 50分

  講師:今村氏

パネルディスカッション:20分

 【テーマ】IoT家電同士の接続について
  パネリスト:今村氏、松井氏
  進行:サービス産業生産性協議会(SPRING)

主催者あいさつ 5分

お申込み

備考

  • 本ページよりお申し込みされた方は、申し込み完了のお知らせに関するメールをお送りいたします。
  • 参加のご案内(受講方法等)および請求書を、セミナー1週間前までに送付させていただきます
  • 開催日が近づいてもご案内が届かない際は、お手数ですが担当者までご連絡ください
     (セミナー開催日の1週間以内にお申込みされた方へは、開催日前日までにご案内いたします)。

連絡先

公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会事務局
担当:舩先・三浦
http://www.service-js.jp
E-mail:service-js@jpc-net.jp
〒102-8643 東京都千代田区平河町2-13-12
TEL:03-3511-4010



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