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書籍紹介

2015年6月18日

『イノベーションの誤解』

日本のものづくりは、かつて「カイゼン」を武器に世界市場を席巻しました。今では、過度に「技術革新」型の商品開発に傾斜し、強力なイノベーションを起こしにくくなっています。現代は、供給者が想定していなかった機器の使い方をユーザーが発案し、価値を転換させていく需要者発の「ユーザーイノベーション」が、より重要になっていることを著者は主張します。

本書の魅力は、更に一歩を進めて、ユーザーイノベーションは、どのようにして起きるのか、発生条件は何かを実証していく過程にあります。新商品購入が最も早い消費者である「イノベーター」(革新者)より、第2層の「アーリーアダプター」(初期受容者)の方が、新しい利用方法のアイデアが豊富であることを実証した、第2章「イノベーターのアイデアはつまらない」は、意外性に満ちています。

製造業のサービス化を考える上で、示唆に満ちた一書です。

鷲田祐一著/日本経済新聞出版社
http://www.nikkeibook.com/book_detail/31973/